エリザベス女王陛下の帽子

帽子の森

エリザベス女王陛下が崩御され、
連日さまざまなニュースを拝見するたびに、
普段私たちが目にすることのない、
デザイン性の高い帽子の世界を
見せてくださっていたことが思い起こされ、
放送されているこれまでの軌跡と共に
存在の大きさを、深く感じております。

そして、エリザベス女王陛下の被られていたのは、
帽子という名称で呼ばれる装飾品ではあるけれど、
その存在の役割は、
常に「王冠」だったのだという事に思い至り、
今日はそのお話をしたいと思います。

エリザベス女王のかぶられていたデザインは、
ほとんどが王冠のように「上広がり」のフォルムで、
大き目のクラウンだったことに、
気づかれていた方は
いらっしゃいますでしょうか?

*帽子でいう、頭の入る部分は「クラウン」
つばの部分は「ブリム」と呼ばれ、
クラウンの語源は「王冠」からきています。

心理学的帽子考から考えると
王冠にちりばめられた宝石は、国の繁栄と豊かさ。
さまざまなシンボルのような飾りや描かれたラインは、
宗教性や秩序守られた国作りにもつながり、

「上広がりの形」は、被った人の威厳や、
国を制する力がある事を感じさせ、
美しい貴金属の装飾は、
四方八方に、その輝きで全土を照らし
束ねる力強さがあることを
無意識に感じられることに繋がります。

エリザベス女王が
ファッションとしての美しさだけでなく、
「全生涯をイギリス国民のために捧げます」
と誓われた、その決意と共に、

「王冠」は「帽子」という柔らかさを纏い、
観る人を魅了する華やかで美しく、
エレガントとダイナミックさを感じられる
メッセージ性も発信する素晴らしいツールに
なっていたことを、深く感じ取りました。

一般的には、
年代と共にお体や頭のサイズも小さくなり、
王冠のように上広がりで、
ボリュームがあり個性的なお帽子は、
以前は似合っていたのに、
段々に合わなくなったり、
帽子が大きすぎると感じることが
ほとんどです。

しかし、90歳を超えられても、
大きく上広がりのクラウンのデザインに負けない、
素敵な笑顔と輝くオーラを感じられるお姿で、
最後までご公務にご活躍されていたこと、
素晴らしい人生を
決意と共に全うされたことに、
心より敬意を表し、
感謝の想いと共に、
ご冥福をお祈りしたいと思います。

テレビやネット、
さまざまな場面で軌跡を拝見できる機会があるとおもいますが、
参考までに、目に留まったYouTubeでご覧になれるアドレスを
2つ、コピペしておきますね。

☆英国王室エリザベス女王、90年間の歴代ドレス&ファッションを振り返り
https://www.youtube.com/watch?v=hpszsY2Z48U

この映画がまた放映される機会があったら、ぜひ観たいと思っています。
☆エリザベス女王陛下の微笑み
https://www.youtube.com/watch?v=gOLZImwv8Js

最後まで、お読みいただき、
ありがとうございました。
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